生理中に欠かせないアイテムとしてタンポンは広く知れわたっているかと思います。
しかし、タンポンの他に、海綿という言葉を聞いたことはないでしょうか?
海面とは、スポンジ状の物体で、主に月経中に膣内に入れて使用します。経穴を吸収するために用いるものなので、ほとんどタンポンと同じ役割を果たしています。
周りに使っている人も少なく、使い方も難しく感じてしまうため、手軽なタンポンを使いがちとなっていますが、海綿のメリットを知ったら、使わない方が損に感じることでしょう。
今回は、海綿の使い方、メリットについて解説させていただきます!
海綿ってそもそもなに?
「そもそも海綿ってなんなのさ?」という方も多いかと思います。
海綿とは、海中に生息している海綿動物の総称を指しています。主に生理中に使われている海綿はモクヨクカイメンといって、網状で黄色い色をしており、非常に弾力性に富んでいます。水分の吸収率がとても優れていることから、生理アイテムとして使われています。
「え?動物を体の中に入れるの・・・?」と驚いた方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。成分はほとんどがコラーゲンで出来ており、全く人体に悪影響はありません。
生理アイテム以外にも、台所用のスポンジであったり、肌を洗うために用いられたり、非常に優れた性能をもっています。
海綿とタンポン違いはなに?
結局のところタンポンと何が違うの?ということになりますが、大きな違いは原材料の違いとなります。海綿は先ほどご紹介したコラーゲンたっぷりの天然由来の海綿動物となりますが、タンポンは完全に人工物です。綿やレーヨンを圧縮させた吸収体です。
また、使用回数にも違いがでてきます。タンポンは1回ずつ使い捨てとなりますが、海綿は1日1回の感覚で使用できます。
海綿の使い方
それでは実際に海綿はどのように使えば良いのでしょうか?
使い方流れ
1:海綿を適切な大きさに切る
お店で購入して袋から取り出した際には、海綿は乾燥していて硬くなっています。丸みを帯びた状態で売られているものがほとんどですが、大きいものはハサミなどでカットしてお使いください。多少カット時に粉が出ることがあるので、カットした際に手で叩いてあげてください。
2:水でしっかりと濡らす
海綿は水で濡らして初めて使える状態となります。水が十分に染み込んだら、柔らかくなってきます。柔らかくなったらギュッときつく絞ってあげます。
3:膣の中へ挿入する
膣へ挿入する際には、子宮口に当たるくらい、しっかりと奥まで挿入してください。
慣れていないと「奥に入れたら取り出せなくなりそう」と心配になるかもしれませんが、経血を吸収すると、重みで下がってきますので、取れなくなるという心配はありません。
基本的にはこの流れとなります。時間としてはタンポンとほぼ同じ時間使用することができます。一度吸収したらタンポンは捨てることになりますが、海綿は何度も使い直せるというメリットがあります。経血を吸収して下がってきたら、取り出して洗い、また使うことができます。衛生面を考えて、1日毎に新しいものに取り替えるようにしましょう。
海綿使用時の注意点
海綿もタンポンと同様、基本的には使い方は簡単です。ですが、あくまで生理用品。体の中に入れて使うことになりますので、注意すべき点がいくつかあります。この項目では海綿を使用する際の注意点をチェックしていきましょう。
・長い時間使い続けない
吸収性に優れている海綿ですが、あまりにも長い時間使い続けてしまうと、タンポンと同様に吸収しきれずに濡れてしまうことも。使用時間については、個人差がありますので一概には言えません。その日の経血量、海綿をカットした大きさによっても変わってきてしまいます。そのため、使い始めは必ずナプキンを併用して使うようにしてください。
・就寝するときに使用しない
こちらも理由はタンポンと同様です。経血が逆流してしまう可能性がありますので、就寝する際には使用しないでください。基本的にタンポンや海面などは8時間以上同じものを使い続けることをしないように注意喚起されています。その原因は「トキシック症候群」を起こす可能性が高くなるためです。トキシック症候群に関しては後ほど説明します。
・経血が少ない日には利用しない
膣内は、粘膜に覆われています。しかし、タンポンや海綿は、経血が少ない日に挿入すると、粘膜を傷つけてしまうという恐れがあります。
粘膜が傷ついてしまうと、そこから一気に最近が繁殖してしまい、先にも記述したトキシック症候群を誘発する恐れが高まります。
・定期的に洗浄すること
先にも説明した通り、海綿はスポンジ状です。そのためどうしても破片が膣内に残ってしまうときがあります。ほとんどは経血と一緒に出てしまうのですが、海綿を使用する最終日などに膣内の洗浄を行うようにしてください。アマゾンで膣内を洗浄するプチシャワーセペというものも販売されていますので、そちらも利用してみてください。
トキシック症候群(TSS)とは?
それでは上記で少し触れさせていただいた、「トキシック症候群」について説明していきます。
トキシック症候群とは、敗血症の一種で、細菌であるバクテリアの黄色ブドウ球菌の毒素によって発症してしまう、珍しい病気となっています。給金とは、皮膚や鼻の穴、膣などにいるバクテリアの一種です。普段はなんの悪さもしないのですが、稀にバクテリアの一部が毒素を出してしまう場合があるのです。
発症自体は少ないのですが、発症してしまうと死に至るケースもある恐ろしい病気です。
トキシック症候群の症状
・急な発熱
・吐き気
・日焼けのような発疹
・失神または失神に近い症状
・筋肉痛
・めまい
・意識の混濁
・下痢
症状の多くは、インフルエンザにも似ています。科学的には判明していませんが、発症患者の半分は、タンポンを使用していた女性とも報告されているそうです。
先にも少し触れましたが、タンポンや海綿を膣内に挿入する際には、どうしても膣内に若干の小傷が入りやすくなってしまいます。
経血量が少ない日の利用、長時間(8時間以上)の利用を避けるだけで、リスクは大きく減らすことができるでしょう。
海綿が膣内から取れなくなってしまった!
特に使い始めてから慣れないときには、「海綿が取れなくなってしまった!」と焦ってしまうことがあるかもしれません。しかし安心してください。必ず取り出すことができます。
指を膣内に入れても取り出せないときには、基本的に水分を膣内に送り込めば、海綿が水を吸収して降りてきます。そこで、シャワーやビデを使って水分を入れてしまう方もいるのですが、衛生的にちょっとオススメはできません。このような時にも、先ほどご紹介したプチシャワーセペというものがあると便利です。セペは精製水で出来ているので、膣内に入れても全く害はありません。膣内の麻糸ことにセペを入れて海面に精製水を含ませれば、スムーズに取り出すことが出来るかと思います。
それでもどうしても取れない!という方は、無理をせず産婦人科へ行ってください。産婦人科は異物を取り出すプロですので全く恥ずかしいがることはありません。ローターやバイブが抜けなくなったというよりよっぽどマシです。
(産婦人科はローターやバイブでも全く驚かないそうですよ・・・)
海綿の使い方教えて!生理中のお悩みを改善します!まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は意外に知られていない海面の使い方、メリットをご紹介致しました。生理中のアイテムとして一度ご検討してみてはいかがでしょうか?月経中のお悩みを少し軽減してくれるかもしれませんよ!