風俗業界には裏引きという言葉がありますが、裏引きとは風俗嬢がお客さんと店外で個別に取引することで、お客さんと直接交渉して貰った料金は100%風俗嬢の懐に入ります。実際の裏引きは確かに風俗嬢にとって金銭的にはプラスになりますが、その反面それなりのリスクもあるのです。ここではおいしそうに聞こえる裏引きとそのリスクを検証していきます。
①裏引きの意味
まず最初に裏引きという言葉の意味から見てみましょう。
裏引きとは直引きともいいますが、お店を通さないで裏でお客さんと直に取引してプレーのお金をもらうことです。お店を通す場合は当然お客さんが払ったプレー料金を一度お店が取って、そのうちの一部が風俗嬢に支払われます。お店から風俗嬢に支払われるバックの料率は60~70%が一般的です。例えば60%バックの場合はプレイ料金20,000円をお客さんが支払うと、お店が8,000円取って残りの12,000円が風俗嬢に支払われるということになります。裏引きの場合は、20,000円が全部そのまま風俗嬢のものになるわけです。
②風俗店での対処
それでは裏引きに関して風俗店ではどのような対処をしているのか見てみましょう。
風俗店ではソープ以外のお店で本番行為が禁止されていますが、裏引きはソープも含め全風俗店で禁止となっています。お店はそれなりのお金をかけてホームページを作成したり、広告も掲載したりして客寄せをします。その結果お客さんが来ても風俗嬢が裏引きするとお店には一銭も入らないことになってしまいます。通常は多くのお店でお客さんとの連絡先の交換は禁止事項となっています。
③裏引きした場合のリスク
ここでは裏引きした場合の危険性やリスクについて見てみましょう。
金銭トラブル
お店を通す場合はサービス料金もお店が決めてお金はお店が受け取りますので、料金に関してのトラブルはまずありません。これが裏引きとなると直接交渉となるので、お客さんが値引きを要求してきたりして金銭トラブルが起こりやすくなります。
本番強要
箱ヘルでもデリヘルでも本番強要はありますが、裏引きの場合はもっとその確率が高くなります。店外交渉の場合はお客さんの要求も過剰になります。「これだけ払うんだからヤラセロ」と迫るのは客側の理屈ですね。
関係が発展してトラブル
お店を通したときは単なるお客さんと風俗嬢だったのが、店外プレーによって関係がもっと深くなり、お客さんが既婚者だった場合、奥さんに知られたり、また風俗嬢に彼氏がいた場合にも同様のトラブルになるケースがあります。
ストーカー
関係が親密になり、お客さんがストーカーになるケースです。お店を通していれば通常は自宅を知られることはまずありませんが、店外だと個人的に連絡を取り合うので個人情報が知られる恐れがあります。風俗嬢の方が関係を切りたいと思っても、お客さんがストーカーになって追いかけるケースにも発展します。
お店はクビに
何らかの方法でもし裏引きしていることがお店にバレたら、そのお店はクビになります。
④裏引きの現状は
実際の裏引き状況はどうなっているのか見てみましょう。
・いいアルバイトとしてお店と平行して裏引きしている風俗嬢はいます。
・裏引きしているヘルス嬢は、ほとんどがお店のサービス料金より高い金額で食事付きの性
行為をしています。
・気に入った太客にヘルス嬢から持ちかけるケースもかなりあるようです。
・人気嬢が裏引きしているのをお店が知っていても黙認しているケースもあります。
・現状としては、以前裏引きしてトラブったヘルス嬢は懲りてもう2度としないと言っています
けれど、 バレないでいる間は続けていくという嬢もいます。
・お客はお客でちょっと余分に払って好きな嬢と本番できるならと思って裏引きするようです。
・どのくらいの割合で会うかはお客さんの懐具合によるようです。
・トラブルでは、追加料金も払わずにだんだん会う時間が長くなって、束縛されるようになった
り、お店や家族にバラすと脅されたりのケースがあります。
⑤まとめ
いかがでしたか?裏引きに関しての情報をインターネットで見てみると、一部で裏引きを推奨しているページもあります。実際においしい思いをしてプラス収入を得ている嬢がいるからですけれど、裏引きは明らかにお店に対しての裏切り行為ですから、おすすめはしません。またトラブルのリスクが大きすぎます。やはり地道に努力しながら指名客を獲得していった方がベターといえるでしょう。