ソープランドでは女の子に支払うお給料から「お茶代」などの雑費を引かれることが多いです。お店によって引かれる雑費の額は異なり、引かれ物が少なめのソープもあれば天引き額の割合が大きいところもあります。
今回は「ソープランドで徴収される引かれ物」についてご説明します♪
ソープで徴収される「引かれ物」とは
ソープランドではタオル代などの雑費をはじめとして、お茶代、月ボーナスなどの名目でお給料から一定の金額を引かれます。(徴収される)
引かれ物を徴収するときは出勤した日に日割り分の金額を引くお店もあれば、1か月のトータルの出勤日数分の引かれ物をまとめてお給料から引くところなど、それぞれの店舗ごとにルールは異なります。
<徴収例>
A店の場合:1日の雑費をその都度お給料から差し引く。
B店の場合:1か月に出勤した日数分×1日あたりの雑費をまとめて1か月分として差し引く。
C店の場合:女の子についたお客さん1人にかかる雑費をその都度計算し、1日の終わりに人数分をまとめて差し引く。
ソープランドの引かれ物は主に以下のようなものがあります。
雑費
雑費とは、お店の備品であるタオルや衣装、衛生用品のコンドーム代などにかかるお金のことです。ソープランドの雑費には主なものとして下記があります。
[タオル代]
お店で使うタオルのレンタル料です。
[衣装代]
接客時に着用するドレスやコスプレのレンタル料です。
[クリーニング代]
貸し出した衣装のクリーニング代金です。
[イソジン代]
うがい薬の代金です。
[グリンスなどのボディソープ代]
接客時に使うボディソープの代金です。
[コンドーム代]
接客時に使うコンドームの代金です。
[ウエトラ代]
ウエトラという膣の中に仕込む潤滑ローションの代金です。
[ローション代]
接客時に使うローションの代金です。
[アダルトグッズ代]
ローターやバイブなどのアダルトグッズの代金です。
このほかにも、雑費にはさまざまな種類があります。
通常、お店では上記のように雑費の細かい内訳を記載するところは少なく、「雑費」と一言でまとめてお給料からお金を差し引く場合がほとんどです。(中には雑費の詳細を細かく書いてくれるところもあります)
<雑費の例>
A店の場合:1日1,500円
B店の場合:1か月40,000円
C店の場合:お客さん1人につき500円
お茶代
ソープランドではお客さんにだすお茶やソフトドリンクなどの総称を「お茶」と呼びます。
お客さんにだすお茶はお店がすべて用意するため、これらのお茶代は女の子のお給料から引かれ物として徴収します。
お店によってはお茶代を雑費の中にふくめて計算するところもあります。
なお、「お茶引き(1日中お客さんがまったくつかないこと)」とお茶代は何の関係もありません。
<お茶代の例>
A店の場合:1日1,000円
B店の場合:1か月20,000円
C店の場合:お客さん1人につき100円
水道代や光熱費
ソープランドならではの特徴は「お風呂で接客する」という点です。(ベッドでのサービスもあり)
仕事中には結構な量のお湯や水を消費します。
このため、引かれ物としてお店が水道代を女の子のお給料から差し引きます。
また、電気代などの光熱費も同様に差し引くことが多いです。
水道代や光熱費は日割りやお客さんごとに計算するお店はほとんどなく、だいたいのお店が1か月あたりの金額を計算して女の子から徴収します。水道代や光熱費が雑費にふくまれているところもあります。
<水道代・光熱費の例>
A店の場合:1か月11,000円
B店の場合:1か月13,000円
C店の場合:1か月12,000円
パネル写真代(プロフィール画像)
パネル写真とは女の子の顔や全身を写したプロフィール画像のことです。
ほとんどの場合、パネル撮影は入店時の1回のみで、そのときにかかった費用をパネル写真代(撮影代)としてお給料から差し引きます。
通常は1回のみの引かれ物ですが、お店全体で女の子全員のパネル写真をリニューアルするときや、女の子が自分のパネル写真の映り具合が気に入らず、取り直すときにもパネル写真代が必要になります。
<パネル写真代の例>
A店の場合:顔・全身・バストショットの3点で10,000円
B店の場合:顔・全身・バストショット+グラビア用2枚の5点で12,000円
C店の場合:顔・バストショットの2点で7,000
性病検査代
ソープランドではお客さんとの本番を行うため、性病検査を実施します。(しないところもある)性病検査は月1回実施するところが多く、お店で働いている子は基本的に全員受ける必要があります。
ソープランドの性病検査で調べる主な項目は以下の5種類です。
・ヘルペス(口唇ヘルペスおよび性器ヘルペス)
・クラミジア(咽頭クラミジアおよび性器クラミジア)
・淋病
・梅毒
・HIV(エイズ)
さらに、医療機関や検査キットによっては以下の性病を調べる場合もあります。
・トリコモナス
・カンジダ
・肝炎(A・B・C)
検査のやり方はお店が提携している性病科や泌尿器科で安く受診できるところもあれば、特に安くはないですがお店から紹介された性病科で診察を受ける場合もあります。
また、今では「検査キット」を使っているところも多く、医療機関に行かずにお店で検査を受け、検体を郵送して専門機関でチェックしてもらったのち、検査結果を返送してもらう方法も増えてきています。
<性病検査代の例>
A店の場合:提携病院の検査が1か月に1回で2,000円
B店の場合:紹介された性病科の検査で1か月に1回2,500円
C店の場合:性病検査キット使用で1か月に1回1,000円
税金
ソープランドの「税金」は一般的な税金とは異なります。
ふつう、税金と言えば所得税や消費税、健康保険税などを指しますが、ソープランドの税金はこれら国の税金とはまったく関係ないシステムで、古くからある慣習のひとつです。
ソープランドの引かれ物である税金はお店によって内容が異なりますが、「施設の維持費」として徴収するところが多いようです。
<税金の例>
A店の場合: 1か月に12,000円
B店の場合: 1か月に27,000円
C店の場合: 1か月に30,000円
月ボーナス
月ボーナスとは、お店の従業員(ボーイさん)たちに支払う毎月のボーナスです。
「いつも身の回りのお世話をしてくれてありがとうね」という感謝の気持ちとしてボーイさんにボーナスをあげるシステムとなっています。
月ボーナスは女の子が直接ボーイさんに支払うのではなく、引かれ物として1か月に1回、お給料から徴収されます。
<月ボーナスの例>
A店の場合: 1か月に20,000円
B店の場合: 1か月に26,000円
C店の場合: 1か月に30,000円
ソープで徴収される引かれ物はお給料の何%なの?
ソープランドはデリヘルなどのほかの風俗と比べてお給料全体に対する引かれ物の割合が多いです。(デリヘルは平均で「お給料の5~10%」程度。引かれ物ナシのお店もある)
お店によって引かれ物の金額や割合は異なりますが、おおむね
・お給料に対して「10~20%前後」の割合で引かれ物が徴収されます。
この割合はけっこうバカにできず、たとえば
・1か月に50万円稼ぐ女の子だったら10%の引かれ物で=毎月5万円
・1か月に80万円稼ぐ女の子だったら20%の引かれ物で=毎月16万円
大きいですよね~ 人気嬢でがっちり稼ぐ女の子の場合、引かれ物だけで一般の昼職バイト1か月分のお給料の金額になることもあります。
なんでソープランドは引かれ物の割合が大きいの?
デリヘルやホテヘル、メンズエステなどでも引かれ物を女の子から徴収することが多いですが、ソープランドは風俗の中ではもっとも引かれ物の割合が大きい業種とされています。
ソープが引かれ物を多く徴収することについては、
・店舗型風俗のため、どうしても雑費や施設の維持費が必要になる
という理由もあるので、仕方がない部分もあります。
お店は「お風呂とお部屋を女の子に貸しているだけ」
ソープランドの引かれ物の割合が大きい理由には、日本の法律も関係している、とされています。
日本ではいっさいの「管理売春行為」を法律で禁止しています。
管理売春とは、「お店が売春の場所と女の子を管理して、お客さんを取る行為」を指します。特に本番行為は厳禁のため、管理売春は厳しい取り締まりの対象になります。
このような事情があるため、ソープランドでは
・女の子はウチのお店が雇っている従業員ではなく、契約を結んだ個人事業主
・ウチはお風呂とお部屋を女の子に貸しているだけ(貸したお部屋でであった男女が一瞬の恋人関係になり、セックスする、という主張)
という建前でお店を運営しているのです。
もし「女の子を雇ってお店を営業」という形にしてしまうと管理売春となり、摘発の対象になってしまう、という訳ですね。
なので、お店側は雑費などをタダにしてあげたくてもそれをしてしまうと「女の子の雑費がタダ(引かれ物がない)→それは従業員でしょ→管理売春だ!逮捕だ!」となるのをおそれ、あえてもろもろの費用を引かれ物として女の子から徴収している、とも言われています。
最近は引かれ物がない少ないお店も増えています
最近では、ソープランドでも税金や月ボーナス、お茶代などの諸経費を徴収しないお店もじょじょに増えてきています。
このようなお店は女性向けの求人情報で「雑費ナシ」「月ボーナスゼロ」などとアピールしていることが多く、女の子からの人気も高いです。
ただし、引かれ物「完全無料」のソープはほとんどありません。
今は引かれ物が少ないお店が登場し始めていますが、日本のソープで「引かれ物を完全にゼロにする」のはむずかしいです。
その理由は上の項目でお伝えしたように、ソープランドですべての引かれ物をゼロにしてしまうと、「お店が女の子を雇って本番行為をさせている」と見られてしまい、警察による摘発の対象になってしまうからです。
引かれ物が完全ゼロのソープが登場すれば女の子からの応募も激増すると思いますが、現実はなかなかむずかしいようです。
【まとめ】
ソープランドの求人に応募するときは引かれ物の割合が少ないお店を選ぶことで毎月の天引き分を節約できます。
働き始めてから「このお店、引かれ物多いな~・・・」とならないようにするためにも、事前に雑費等の条件面をしっかりチェックしておきましょう☆