風俗業は他の一般職種よりもお給料がいいので、目標貯金額を決めたらお金も早く貯められるし、また借金の返済にあてるために風俗嬢となる女性も少なくありません。
風俗にはそのような女性たちをある意味でサポートするバンス制度があります。ここではそのバンス制度に焦点をあてて、バンスする際の条件やメリット、デメリットなどについて検証していきます。
①風俗におけるバンス制度とは?
バンスとは給料前借りの意味ですが、元々は英語のAdvanceで前もって、前借という言葉から来ています。風俗のどこのお店でもバンス制度を取り入れているわけではなくて、多店舗展開しているグループ系列のお店や、デリヘル、ソープなどのお店が多いです。バンスができるお店は求人情報で「バンス制度あり」と謳っているお店がほとんどです。前借りの際の諸条件はお店によって違いますので次項で、もう少し詳しく説明します。
②バンスする際の条件
お店側もボランティアで風俗嬢にお金を貸すわけではありません。それまでそのお店で働いて実績のある風俗嬢は別として新規採用とほぼ同時にバンスする場合、基本的にお店は以下の点を見て判断します。
お店側の条件
・容姿が良い:お店がその女性ならお客さんを呼べる見込みがある、と判断した場合バンスは
しやすくなります。
・他店での実績:それまでの他店での実績を見ます。トラブルで辞めていない限りは前のお店
の情報を与えれば確認できます。
・顔出しOK:お店のホームページは風俗情報誌への顔出しがOKなこと。
・レギュラー勤務:借金を全額返済するまでレギュラーで勤務できること。
・勤務時間:できればオーラスで入るのが望ましい。
・返済計画:きちんど返済計画とお店に提示できること。
バンスのポイント
・金利:お店は風俗嬢にお金を貸すことで儲けるのが目的ではないので、無利子で貸し付け
るケースがほとんどです。まれに金利を課すところもありますが高い金利ではありません。
・金額:バンスできる金額は借りる嬢の実績や見込み稼ぎ額によって決まります。通常10万
円~100万円くらいが一般的にバンスできる額といわれています。
・借用書:お店がバンスに合意したら借入額と返済計画が明記された借用書または契約書を
交わします。
バンス制度を取り入れているお店
比較的多いのはソープランドとデリヘルです。それも大きなグループ店であれば大体バンス可となっています。ファッションヘルスの箱ヘルはあまり取り入れていないようです。
③バンス制度のメリットとデメリット
メリット
・無利子:金融機関からお金を借りれば必ず利子がつきます。自分が勤めている風俗店から
の場合ほとんどが無利子で借りられます。
・給与天引き:普通は支払われるお給料から返済分が天引きされますので、効率よく返済で
きます。
デメリット
・条件難度が高い:借り入れる場合のクリアすべき条件が厳しい場合が多いので必ずバンス
できるとは限りません。
・自由がきかない:返済するまでは一定の条件下で勤務しなければならないので、自由がきき
ません。
・退店が困難:万が一トラブルがあってお店を辞めたくなっても、返済が済んでいないと中々
辞められません。
④バンスするにあたっての注意点
風俗では他の一般職よりも女性が稼ぐ額が大きいので、バンスしても比較的返済がしやすいのは事実です。ここでバンスする際の注意すべきポイントを見てみましょう。
・初めてのお店でのバンスはリスクが高い:それまで勤めてきて実績があるお店だとバンスも
しやすいですが初めて働くお店は、働いてみないと内情はわかりません。
・稼げる見込み:普通の会社だったらお給料が決められていますが、風俗はヘルスでもソープ
でもほとんどが完全歩合給です。ある程度稼げる見込みがない限りバンスはしないか、ある
いは最低限に抑えた方が無難です。
⑤まとめ
ある意味で風俗のバンス制度は便利といえば便利なシステムですね。ここまでご案内してきたように、稼いでいる実績も返済の見込みもあるのならバンスもするのもいいでしょう。しっかり稼いでいれば返済も楽ですし、無利子で借りられるのは魅力です。
もしどうしても初めてのお店からバンスしたい場合は、1ヶ月でも2ヶ月でもそのお店で継続して働いてからに限ります。万が一そのお店が働きにくかったり、客層が悪かったりした場合にバンスしていなければ簡単に辞めることができるからです。プラス面もマイナス面もじっくり考慮した上でお店にバンスを申し込むかどうかを決めてください。